騒音問題

 私の住むアパートは道路に面しているのでかなりの騒音がする。車のエンジン音など茶飯事で、今この記事を書いている間にすら音が聞こえてくる。

 別に騒音自体には文句を言うほどのものではない。エンジン音も不快な音というわけではない。しかし、中には我慢できない騒音問題に遭遇する。特にうるさいのが以下に挙げる三種の雑音だ。

 まず、珍走団。何故か爆音を鳴らし通り過ぎていく。彼らは頭が悪いだけなので議論の余地もない。ただ、私のアパートは運が悪いことに比較的大きな交差点に接している上、信号の待ち時間もそこそこ長い。よって不快な音楽、マフラー音を私もその長さだけ耐えなければならない。珍走団らしく信号無視をしてくれればいいのだが、こういうルールは律儀に守るところがまた腹立たしい。余談であるが輩のかける音楽はクラブ系であることが非常に多い。

 彼等より凶悪なのが、警察のサイレンである。いやに警察のサイレン音が多いのである。最初は警察の方も大変だなくらいにしか思っていなかったが住み慣れるにつれてある事情が分かってきた。私のアパートに接している道路は立体交差点の出入り口でとても混みあっている。私の住むあたりは交通ルールが妙に厳しいのである。単に厳しいだけではなく直観に反するような標識が多く存在する。言ってしまえば交通違反を犯しやすい立地なのである。つまり、警察は点数稼ぎのために私のアパートの近くに待機しているのである。

 加えて彼らは大義名分が与えられているのでサイレンを鳴らすのに躊躇がない。どんなに深夜であろうがお構いなし。その上、上記の珍走団を取り締まる気配がない。弱者を狙い打って点数を稼ぐさま、近隣住民に無頓着なさまが私の神経を逆なでする。

 だが、上記よりはるかにタチの悪い奴らがいる。それは選挙カーの連中である。まずうるさい。スピーカーを使って安倍政権を批判する。彼らも声を張り上げるのに躊躇がない。なぜなら彼らの行動の裏には、無知蒙昧な市民を啓発するという重大な使命があるからである。声を張り上げてなんぼである。さらになまじ意味のある音声であるので気が散る。意識しようとせずとも発する雑音が脳に届いてしまう。一度TOEICの予想問題を解いてた時にこれをやられたことがあり、筆舌に尽くしがたい思いをした。

 安倍政権批判をする連中が特に耳障りなのは間違いないが、自民党とて例外ではない。市長選挙の際、市民の皆様のために尽くします、などという美辞麗句を並べるが、市民のみなさまのためを思うのであればまず騒音を止めるべきであろう。ぶっちゃけて言えばこんな地方の市長なんぞ誰がなっても構わないのだから、むしろ勉強の邪魔をされる方が長期的に損失がでる気がする。いや、そんなことはどうでもよろしい。私が言いたいのは、市民のためと言いつつ市民の生活を妨害されているという欺瞞、そして市民のためではなく結局は自分でしかないことに気が付かない愚鈍さ、いや、気が付いてもなお推し進める傲慢さに我慢がならないということである。

 ちなみに私がこのようなことを書こうと思ったのは、ただいま中島義道先生の著書を拝読しているからである。この人の本はたまに読みたくなる魅力がある。