読書

類似性と同一性

大学入試の題材となる国語の文章は総じて良作であることが多い。特にセンター試験の小説は素晴らしいと思う。表面を掬うのみでは勘違いを生み、その勘違いのせいで総崩れで点数を落とすことを経験した受験者も多いだろう。何を隠そう私にも覚えがある。20分…

『沈黙』読解~なぜロドリコはキリストを踏むに至ったか~

1/21より遠藤周作原作、スコセッシ監督の映画『沈黙』が公開されました。初めて『沈黙』を読んで衝撃を受け、以来遠藤先生の作品群は数ある小説の中でも私にとって特別な意味を持つようになりました。 そんな私なので映画を初日に見に行きました。映画の感想…

トルーマンカポーティ『冷血』を読んで

たったいまこの本を読んだわけだが、得られたのは読破したという達成感だけでした。というのもこの小説、600頁超に及ぶ上に行間はぎちぎち、文字は小さめ、そしてなにより無味乾燥な小説であったので読み進めるのに苦痛を強いられた。私は小説を読むことは歩…